パスタのブランド

海外のパスタのブランド

やっぱりイタリアのパスタは何だか雰囲気が違う。
どうしても形から入ってしまう私はイタリアブランドに心奪われてしまうわけです。
近頃はイタリアブランドのパスタも普通に店頭に並ぶようになりました。
ディ・チェコやバリラ、ブイトーニなんかは日本でも中々の知名度です。

Agnesi
アネージ。

1824年、北イタリアのリグリア州インペリアに「最高のパスタを作るためには、最高のデュラム小麦から」を基本理念としたアネージ社が誕生した。
創設者パウロ・アネージは良質のデュラム小麦を求めて帆船で世界中を航海し、その象徴として帆船がブランドマークとなり商品のパッケージにデザインされている。
アネージ社こだわりの小麦は新鮮なデュラム胚芽小麦を原料としており、高品質のタンパク質にビタミンやミネラルが豊富である。
イタリアでは老舗のリストランテで愛用され、日本でも人気が高いブランドである。
http://www.agnesi.it/agnesi.asp
Alce nero
アルチェネロ。

アルチェネロは、ヨーロッパでいち早くオーガニック農法を取り入れ、1977年イタリア・マルケ州のイゾラ・デル・ビアーノ村に設立された農業協同組合である。
オーガニック農法とは化学肥料や農薬などに汚染されていない土地で自然の力だけで作物を育てる手法のことで、アルチェネロの農場は工業地帯から離れた自然環境の中で作られている。
種まきから収穫、梱包の全工程は厳しい品質管理の下でチェックされている。
アルチェネロの商品は国際的権威のあるIFOAM(国際有機農業運動連盟)に加盟するイタリアのAMAB(マルケ州有機作物認定協会)などに認定されるなど、安全性、品質ともに最高級である。
http://www.alcenero.it/
Albadoro
アルバドーロ。

北イタリアのピエモンテ地方の山々の清水と100%のデュラム小麦を使用しているアルバドーロは1959年に創業を開始した。
現在では、国内用と輸出用に商品を製造し、特にヨーロッパ諸国やアメリカやアフリカ、そして日本にも輸出している。
製品の種類も豊富になり、お手軽な冷凍のスパゲッティーまで開発してしまったパスタブランドです。
http://www.albadoro.it/
Antonio Amato
アントニオ・アマート。

日本でも有名なアントニオ・アマートはイタリア・ナポリの南方に位置するサレルノで作られている。
昔からパスタの原料である小麦と相性の良い湧き水が出ることから「パスタ発祥の地」として知られている。
「小麦からパスタまでの一貫生産」と通常の2~4倍の時間をかけ理想の天日干しに近い「低温長時間乾燥」を重視し、厳選されたデュラム小麦を創業の1868年から守り通してきている。
南イタリアではシェア一位の人気ブランドである。
http://www.antonioamato.it/
Ambra
アンブラ。

「人をひきつけること」「太陽の恵みを受けること」という願いが込められた「琥珀色の女性」が印象的なパッケージのアンブラ社は、1889年にエヴァンゲリスカ・カンポバッソがプーリア州で創業を開始した。
南イタリアだけで取れる良質の小麦と水だけを使っている。
アンブラのパスタにはウェイブのかかったトリポリーナや米型のセメチコリアなどイタリア伝統的なパスタなどがある。
Il salumaio
イル・サルマイヨ。

イル・サルマイヨはミラノ市のモンテナポレオーネ通りの高級食料品店。日本では、1988年に世界ではじめて本格的ショップが伊勢丹新宿店にオープンした。
パスタだけでなく、プロシュート(生ハム)、ソーセージ、惣菜などは創業当時の上流階級や著名人に愛されつづけ、イル・サルマイヨのブランドマークでもあるライオンの紋章は美味しさの証とまで言われている。
http://www.ilsalumaio.it/
Voiello
ヴォイエロ。

カンパーニャ州ナポリで作られる「幻のパスタ」、それがヴォイエロである。
イタリアでは「Pasta of Pasta」の称号を与えられるほどで、昔ながらの製法は今も変わらない。すべて手作りのヴォイエロは生産量が限られており、イタリアでも限定販売されているため「幻のパスタ」と呼ばれている。
ナポリの笑劇に登場するピエロ「プルチネッラ」が手掴みでパスタを食べている姿がデザインされたパッケージ。プルチネッラは祭りの時に自由に各家庭に入り、食卓のパスタを手掴みで食べていく。プルチネッラにパスタを食べられた家庭には幸せが訪れるという言い伝えがある。
Castiglioni
カスティリオーニ。

北イタリア、ミラノとトリノに鋏まれたロンバルディア州の中央、マジェンタでカスティリオーニ氏が1933年に創業を開始したパスタメーカー。
厳選された100%デュラム小麦のセモリナとアルプスの澄んだ水で作られたパスタは、創業から知る人ぞ知る人気パスタブランド。
Santeramo
サンテラモ。

数百年の昔から小麦作りが盛んなイタリアのプーリア州にある村の名前から付けられたのがサンテラモである。
銅製の金型を使ったほとんど手作りのサンテラモのパスタは、小麦粉の香りが強く、素朴な手作りの風味が味わえるのが特徴。とれたての野菜を収穫後に乾燥させて、ハーブなどと練りこんだ色鮮やかなフレーバーパスタも楽しめる。
小麦の風味豊かなサンテラモには、薄味がよく合う。
Giuseppe cocco
ジュゼッペ・コッコ。

アブルッツオ地方では、パスティフィッチョ(パスタ職人)が昔ながらの伝統製法でパスタを作りつづけている。
この土地にあるパスタメーカー、ジュゼッペ・コッコは1905年に創業された。
ジュゼッペ・コッコがあるキェティのファーラ・サン・マルティーノは水質環境に恵まれている。
一般的な量産製品の乾燥パスタは、温度が70~80度で6~12時間の高温短時間で仕上げるが、この伝統的な製法では42~52度の乾燥温度に36~48時間もの低温長時間でじっくり乾燥された美味しいパスタである。
Spigadoro
スピガドーロ。

ウンブリア州生まれの「黄金の麦」という意味をもつパスタ。
1900年初頭、自社の製粉工場を持たないパスタメーカーが多い中、製粉工場と直結したパスタ工場が設立された。
小麦に対するこだわりは今も変わらず、製造の全工程を一貫管理している。
Dallari
ダラリ。

北イタリア、エミリア・ロマーニャ州生まれのパスタ。
製粉業の技術分野では巨匠的存在として位置付けられるダラリ社は「白い芸術」とまで呼ばれる。
1947年から製粉業に加え、パスタ製造にも参入したダラリ社は研究に研究を積み重ね、硬質の上質小麦だけを使った「パスタ・アル・ウオボ」(卵入りパスタ)を独自の商標で生産する企業へと発展した。
「パスタ・アル・ウオボ・エミリア」はダラリ社の品質への絶対的な確信を示す逸品である。
Tamma
タンマ。

南イタリア・プーリア州生まれのタンマのパスタ。タンマのパスタはこの地で育ったデュラム小麦を厳選し、昔ながらの製法で限定生産されるため、手打ちに近いパスタ本来の風味がある。
乾燥温度は40~45度と低温でじっくりと時間をかけて乾燥させる。本当に良質のデュラム小麦だからこそ、乾燥中に崩れずに風味が詰め込まれたパスタに仕上る。手間隙をかけた手打ち風味こそタンマパスタの味。
De cecco
ディ・チェコ。

1887年、中部イタリアのファーラ・サン・マルティーノで誕生した最高級パスタ。
イタリア産の厳選された20~30種のデュラム小麦をブレンドし、モンテ・アックアヴィーヴァ山を水源とするベルデ川の水を使用、
30時間にもなる低温長時間乾燥とダイスによる成形など、小麦・水・製法に妥協しない高品質こそディ・チェコの旨さの秘密である。
イタリア全土、シェア2位のブランドで、日本でもディ・チェコのファンは多く、私が愛食するブランドでもある。
http://www.dececco.it/
Divella
ディベラ。

ディベラ社は1890年の創立以来、本国内でも多くの市場を獲得している。
三代目社長ビンチェンツォ・ディベッラ自ら小麦粉のチェックをする程で、製造工程や乾燥方法、乾燥字に均質に水分を蒸発させる技術など、常に美味しいパスタ作りのための研究に余念がない。
パスタの本場イタリの評価会で「品質No.1」の最高点を獲得し、世界中で人気のパスタメーカーである。
http://www.ec-promoter.com/az/ali/divella/shopping/ita/sdivelit.htm
Delverde
デルヴェルデ。

デルヴェルデ社の美味しいパスタの基本は「自然なものを自然のままで」。最高品質の小麦を厳選し、最良の水を求めて、イタリア中部のファーラ・サン・マルティーノという村に作った。
最高のデュラム小麦を、マイエラ山から引いた常時摂氏8度の水を使い、丹念に練り上げている。
乾燥方法も創業当時から低温長時間乾燥方法を採用している。24~36時間もの間、じっくりと乾燥させることでデュラム小麦の本来の味が楽しめるプレミアムパスタができあがる。
http://www.delverde.it/
http://www.delverde.com/
Nosari
ノザリ。

ハム、ワイン、チーズ、そしてパスタの美味しい町として知られているロンバルディア州クレモナ県のピアデナに1925年誕生したノザリのパスタ。
地域産業から戦後にはドイツ、ベルギー、オランダ、フランスなどのヨーロッパ諸国、北米にその市場をのばした。今ではイタリア政府から世界的なブランドとして「Premium Quality(一級品)」の名誉を授けられるまでになった。
イタリアではノザリのパスタの栄養価が評価され、一般家庭だけでなくケイタリングサービス、ホテル、レストランなどでも活躍している。
http://www.pastanosari.it/
Pasta mama’s
パスタママス。

ハーブやスパイスを生地に練りこんだパスタが特徴のアメリカ・ワシントン州生まれのパスタママス。家族の健康を願うお母さんの手作りの味と栄養、それがパスタママス。
卵、塩、砂糖を使っていないのでアレルギーの心配もなく、またパスタに必要な素材が含まれているため茹でたパスタにオリーブオイルと塩だけで美味しく頂ける。
https://www.pastamamas.com/
Barilla
バリラ。

イタリア全土のシェア第一位を誇るバリラパスタは青いパッケージが印象的。デュラム小麦のセモリナ粉を粗挽きを100%使用しており、コシも強いパスタ。
何よりパスタの種類が豊富で、中には長さ52cmもあるロングサイズのスパゲッティーまである。イタリアでは詰め物入りの小型のパスタ・トルテリーニが人気。
http://www.barilla.it/
http://www.barilla.co.jp/
Buitoni
ブイトーニ。

160年以上前、ジュリア・ボニセンニという女性パスタ名人がいた。彼女の作るパスタがあまりにも好評だったため、1872年に夫ヴァンヴァティスタ・ブイトーニ氏とともにブイトーニ社を設立した。
その後、二人の跡を継いだ息子ショバンニ・ブイトーニが海外進出を成し遂げ、市場拡大に成功し、今では日本でも有名。
http://www.buitoni.com/
http://www.nestle.co.jp/buitoni/
Peck
ペック。

ペックの歴史は古く、1883年に北イタリアのロンバルディア州ミラノで創業を開始した。創始者フランチェスコ・ペックはオレーフェチ通りに調理場と店を兼ねそろえ、サラミと燻製肉を販売した。
パスタの種類も多く、厳選されたセモリナ小麦と良質の水を原料としたコシのある歯ごたえが味わえる。
現在ではミラノ本店の他にもチーズ専門店や豚肉店、ワイン館にレストランなどマルチに活躍している。
http://www.peck.it/
Mennucci
メヌッチ。

トスカーナ州ルッカにパスタ専門メーカー、メヌッチはある。地元に流れる清水と選びぬかれたデュラム小麦が原料で、製造はほとんどが家内製手工業で行われている。
時間がかかる低温長時間乾燥も美味しいパスタを作るため。
パスタ生産開始から100年以上の歴史があるメヌッチは、多くのイタリア人が認める味。
http://www.mennucci.it/
Latini
ラティーニ。

1984年、大学で穀物学を学んだカルロ・ラティーニは妻とともに中央イタリアのマルケ州で1888年創業の家業である小麦生産業を継ぎ、栽培研究に専念した。
優良品種である「セナトーリ・カッペリ」という小麦を化学肥料を一切使わずに自社栽培し、生地をのばす機械にはブロンズダイスを使う。
小麦の本来の風味を味わえるラティーニのパスタには、オリーブオイルやドレッシングをかけたものや、トマトやズッキーニ、ポルチーニ茸などの新鮮な野菜類、それに魚介類であっさりした組み合わせが最適。
Lensi
レンズィ。

創始者のヴァスコ・レンズィは古いパスタ工場を買い取り、レンズィのパスタを生産し始めた。
良質のデュラム小麦に良質の水、それにパスタに練りこむ卵やトマト、ほうれん草、ニンニク、唐辛子などの食材もこだわっている。
http://www.leonet.it/firms/lensi/

日本のパスタブランド

日本でのパスタ製造は1955年(昭和30年)がはじまり。
パスタ元年とか言われてるらしい。
日本パスタの代名詞とも言うべき「マ・マー」もこの年に産声をあげたブランドのひとつ。
なんか知らんが、昔から家にあったスパゲッティはマ・マーだったような気がする。
でも、マ・マーだけじゃないですよね。

Anna Mamma
アンナ・マンマ。
明治36年、創業者の蟹江一太郎が日本で初めてトマトソース(現在のトマトピューレ)を作ることに成功した。
トマトジュースやトマトケチャップで知られる同社が「トマトと野菜カンパニー」宣言をし、イタリア食品ブランド「アンナ・マンマ」を販売し始めたのは1999年のこと。
アンナ・マンマは「トマト」「オリーブオイル」「パスタ」を黄金のトライアングルとし、数々のパスタ製品を販売している。南イタリアの健やかな食卓を。これがアンナ・マンマの目指すところなのである。
http://www.kagome.co.jp/annamamma/main.html
Castello Rosso
キャステル・ロッソ。
うどん、そば、パスタや乾麺などの各種麺類の製造加工と販売を手がける赤城食品(株)が昭和46年に製造を開始したパスタ。
主に業務用としてスパゲッティやマカロニなどがある。
http://www1.ocn.ne.jp/~akagi/
Corno
コルノ。
主に業務用として作られるコルノマカロニのパスタ。イタリア・チェルタルド市と姉妹都市でもある群馬県甘楽町に工場を持ち、最新鋭の機械と衛生的な設備においてパスタが作られる。
http://corno.co.jp/
Oh’my
オーマイ。

1955年、日本製粉のマカロニ製造販売部門を分離して設立。日本食糧株式会社として発足し、平成2年10月に日本製粉株式会社と合併した。オーマイロングスパゲッティを発売したのは昭和33年。
当時、他社のお米が「栄養米」「徳用人造米」という名称がつけられていた中で、他を寄せつけない王様的存在となるべく「王米」と名づけた。それが「オーマイ」の名前の由来である。
一人前(100g)ずつ分けられた結束スパゲッティや密封チャック付きスパゲッティなど、アイデア商品が多い。
http://www.nippn.co.jp/
Sakurai
桜井食品。

昭和53年、桜井製粉製麺工場の販売会社としてスタート。アメリカへの即席麺の輸出や手延べそうめんなどの麺類の商品開発を続けていた。昭和62年に桜井製粉製麺工場から製造販売を譲り受け、製造から販売までを一貫して行うようになった。
原料はデュラム小麦ではなく、北海道で契約栽培されたチホク小麦を使用している。デュラム小麦に比べて若干麺が柔らかめ。
Ma ma
マ・マー。

日本のパスタブランドでは老舗中の老舗であるマ・マーは戦後の昭和30年に誕生した。
パスタの品質はJAS基準を通過し、マ・マー独自の品質管理のもとに製造されている。日々、消費者ニーズにあわせた新製品の開発に余念がない。
http://www.nisshinseifun.co.jp/
Meidi-ya
明治屋。

1880年(明治13年)、創業者、磯野計(はかる)はロンドン留学で回船業の商社に入り、商業実務を研修、その中で欧州文化を学び帰国した。その後、1885年(明治18年)に創業したのが明治屋である。
明治屋には数々の食品自社ブランドがあり、その中のひとつにパスタがある。デュラム小麦100%を使ったシコシコしたコシのある歯ごたえが、美味しさの特徴。
http://www.meidi-ya.co.jp/

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