さてはて、何はともあれ土がなければバジル栽培は始まらない。では、どんな土がバジルの栽培に向いているのか。
基本的にハーブ類は生命力が強く、鉢植えではなく露地植えの場合は瓦礫の混ざった残土であろうが、肥えた土だろうが、大抵よく育つようだ。
といっても、いまどき庭付きの家庭もそんな多くはないし、ほとんどの人がプランターや植木鉢でハーブを育てるのではなかろうか。
それに、産地に近く、より元気で香りの良いハーブを作るには土の選び方、作り方も十分に知識にいれておく方が良いだろう。
右の表は代表的な原土の種類。「原土」とは一般的にベースとなる土のことで、 市販の土には原土の欠点を補うための腐葉土やピートモスなどの「改良用土」、通気性や保水性を高める鹿沼土やパーライトなどの「調整用土」がある。
では、バジルの栽培にはどんな用土が最適か。
ひとことで言うと、用土は排水性が良く、保水力・保温性・保肥力のある土質が好ましい。バジルのような葉の柔らかく亜熱帯を原産とするハーブは、肥料も水分も比較的多く必要とする性質があり、その性質に合った用土が必要となる。
ベースとなるのは、赤玉土の細粒や荒木田土、黒土などを使うかそれらを混ぜると良い。それに、バーミキュライト、腐葉土、ピートモス、燻炭などを加える。
割合はベースとなる赤玉土が 2 に対して、バーミキュライト、腐葉土、ピートモス、燻炭が 1 といった具合で調度良い。
庭があるなら露地にハーブを植えるがもっとも最適かもしれないが、狭い日本そう簡単にはいかない。 最近では道を歩いていると玄関先やベランダにたくさんのプランターがならび、ハーブや観葉植物が元気良く育っているのを見かける。 やっぱ、プランターや植木鉢に入れてベランダで育てるのが手軽で簡単だったりする今のご時世なのだ。 じゃあ、プランターか植木鉢を買いに行こうではないか・・・・と、思う前にプランターと植木鉢の素材とその選び方を知っておきたいところ。
材料はというと、大きく分けて天然素材と化学素材に二分される。
天然素材とは昔からおなじみの素焼きであったり、木製などがそれにあたる。最近では 100% 紙を使用したリサイクルな材質もある。天然素材は通気性が良く、やっぱり植物にもやさしい自然な素材なのだ。
もうひとつ、化学素材はプラスチックやポリエチレン製のもの。通気性はないものの水持ちがよく、安価で丈夫だという利点がある。
| 材質 | 特徴 | 通気性 | ||
|---|---|---|---|---|
| 天然素材 | 焼物 | 素焼き鉢 | 多孔質が通気性、透水性が良い。やっぱ素焼きでしょう。 | ◎ |
| 駄温鉢 | 素焼きよりも硬く色が濃い。上部に釉薬塗り。 | ○ | ||
| 化粧鉢 | デザインも豊富で、インテリアとしては抜群。しかし、通気性、透水性はまったくない。 | × | ||
| 木製 | 緻密な材質で腐食しにくい。樽などを半分に切ったものなど、天然木が良い。 | ○ | ||
| 紙製 | 古紙を原料にしたリサイクル製品。通気性、透水性は素焼きより優れる。何より燃えるゴミで捨てれるのも嬉しい。 | ◎ | ||
| ピートモス製 | 種まきや、苗を育てるために使う。移植する際もそのまま植えることができる優れもの。 | ◎ | ||
| 化学素材 | プラスチック製 | 軽くて壊れにくいうえ、安価。通気性、透水性はまったくない。 | × | |
| ポリエチレン製 | いわゆるポリポット。苗を育てるために使われる。薄い鉢で通気性はない。 | × | ||
| 発泡スチロール製 | 耐熱性があり、これまた安い。通気性、透水性はない。 | × | ||
安くて手に入りやすいプラスチック製も良いが、当然、保水性・透水性がない。 保水性・透水性がないということは、夏の炎天下に土の温度も急上昇してしまいあまり良くない。やっぱり、素焼きや紙製のプランターや植木鉢をお勧めする。